魔法の水のこと
ある日の朝のお話です。
とても悲しい気持ちになってしまい,なかなか車から降りることができない子どもがいました。
涙がとまりません。友だちもみんな心配してかけよります。
「だいじょうぶだよ だいじょうぶだよ」
先生方は,とても気になりながらも,子どもに気にさせないようにしています。
そこに,担任の先生が到着。
ぽっ,子どもの心が,少し柔らかになりました。
担任の先生といっしょに教室に入って,少しして私がその教室に行くと…。
子どもは,コップの飲み物を少しずつ飲みながら,笑顔も少しずつもどっていきます。
心はいつも通りのぽっかぽかの柔らかに。にっこり笑顔も出ました。
「その飲み物は何だったの?」と私は子どもたちに聞きました。
「水道の水です」と答え。
岩北には,子どもたちの心を柔らかにできる「魔法の水」があるのです。